春の多摩川(4)田園調布1丁目&田園調布本町探検part1

2年ぶりの○○丁目探検の企画です。今回訪ねたのは,昭和中期まで大田区内では羽田(穴守)に次ぐ行楽地(?)だった田園調布1丁目と田園調布本町。そこには、遊園地、展望塔、茶屋、夏季限定の渡し船(東急電鉄)・納涼水泳場、田園グラウンド(野球場)、田園コロシア…

春の多摩川(3)多摩川の砂利用軌道

このシリーズも中盤に差し掛かりました。 多摩川の砂利軌道と言うと多摩地区が有名ですが、今回取り上げるのは昭和初期の川崎市中原区にあった砂利軌道です。砂利軌道は文字通り、採掘された砂利を軌道に乗せて運ぶものです。 この砂利軌道は、東急東横線に…

春の多摩川(2)御鷹野圦

ここは、以前lotus62さんが特集なさっていました。今回は庵谷橋→御鷹野圦→元巨人軍グラウンドとなります。 六郷用水の南北引き分けまでの主な堰 大蔵の八寸(不明) 謎の多い堰。東から小河川が堰の上手に合流し、堰から多摩川へ向けて排水路が流れていました…

春の多摩川(1)玉川温室村

更新ものすごく遅れてすみません。 今回特集するのは玉川温室村です。玉川温室村とは、玉堤地区、田園調布4,5丁目一帯にあった戦前の東京府の園芸栽培の栽培拠点の一つでした。ここの特産物はカーネーションでした。カーネーションの栽培は大正時代から始ま…

春の多摩川(序・改稿編)

更新遅れてすみません。 今回の企画を思いついたのは2011年真夏のある日。当時は、カーネーションの最盛期の母の日に、カーネーションの一大産地だった多摩川温室村を2回にわたって特集する予定でしたが、いろいろなアイデアが湧いてきて、桜の季節に玉堤地…

東京工業大学の謎の池

地図を見ると東京工業大学大岡山キャンパスの西側にひょうたん型の池がある。それは、昔からあり1922年の地図でも確認できる(その頃はまだ大学の敷地外だった)。ちなみに、このキャンパスは地元住民がふうつに散歩している。 これがその池。 水門。 ここに、…

呑川 杉の谷支流(仮)

杉の谷支流(仮)には特にこれといった暗渠サインは無く、谷底には舗装された一本の道しかない。しかし、その道は下水道台帳を閲覧すると水路敷扱いになっているのだ。 大岡山2−9(目黒第一中学校のグラウンドの脇)が合流地点。しばらく直進。 水路敷の始まり。…

電柱の名前、自由が丘編

これから不定期にNTTの電柱についているプレートを紹介します。 このプレートは地域の歴史を知るのにかなり便利です。たとえば、小字・大字、旧町名、昔あった施設や河川の名前がわかります。今回は自由が丘地区にある以前紹介したものや新出の物を3つ紹…

九品仏川、改装中

久々の呑川関連の記事です。先日、自由が丘3丁目周辺の九品仏川緑道の一部(200m)の改装工事が始まりました。緑道の老朽化が改装工事を行う理由だそうです。2012年1月から3月まで工事中です。つまり、現在改装中!! 工事中です。一部の草木が植えられたまま…

和泉・猪方計画〜町田川から野川へ〜

今回は仙川との合流地点から再開発の進む二子玉川へ向かいます。この時17時20分。 護岸工事された野川の堤防。3mくらいの高さがあるでしょうか。ここは、鎌田2−16。 まだ、建設中の区間もあります。 先ほどの写真の対岸(玉堤通り側)。最近作られた護岸です。…

和泉・猪方計画〜町田川part2〜

前回、猫またぎさんのコメントをきっかけに町田川の源流を再調査したところ、源流が狛江浄水場(現狛江市立狛江第三中学校)である可能性が出てきました。この浄水場は、日本水道株式会社の浄水場として1932年(昭和7年)10月17日に竣工した浄水場。 原水は多…

家に来る猫について

突然ですが、77回目にして猫ブログになりますが、今までどおりに町歩き、家庭菜園もします。記事の割合としては3(猫):5(町歩き):1(家庭菜園)ぐらいでしょうか…。 2月某日、我が家に2匹の猫がやってきます。2匹は先日亡くなったある老婦人の飼猫で、知り合…

和泉・猪方計画〜町田川part1〜

以前から町田川や清水川の2つの謎を追っていました。それは六郷用水図に載っている町田川の源流の池と、六郷用水からのアクセス(猫またぎさんがご紹介なさっていた清水川 喜多見5丁目支流(仮)とは別物です)があり、現在調査中です。 六郷用水図が掲載され…

和泉・猪方計画〜猪方の名無しの橋〜

狛江市の都立狛江高校前から流れが始まって、猪方付近から多摩川の土手の中を流れ、猪方排水樋管付近で多摩川に合流している川もしくは用水路がありました。狛江一帯の田畑の排水を集めて流れていたのでしょう。これを猪方川(仮)と名付けます。この川跡は六…

和泉・猪方計画〜都道114号線新道〜

一昨日はこちらのミスで和泉・猪方計画〜狛江分水(仮)part2・兎道114号線探検part2〜が公開できなくなってすみませんでした。原因は、和泉・猪方計画〜狛江分水(仮)part2・兎道114号線探検part2〜を下書き保存をせず公開した後、これの下書きを終え、下書き…

お詫び

和泉・猪方計画〜狛江分水part2・兎道114号線探検part2〜はこちらのミスで19:57〜21:00分ごろまでの公開になってしまいました。こちらの都合でこれは幻の回とさしていただきます。 誠に申し訳ございません。今後、再発防止を徹底します。

和泉・猪方計画〜狛江分水(仮)part1〜

狛江分水(仮)は六郷用水の分水の一つです。六郷用水の分水というと、六郷、新井宿、矢口、沼部地区が有名ですが、狛江、玉堤や喜多見にもありました。 六郷用水図という明治時代初期に描かれたもので、清水川や町田川の源流である池や、謎の大蔵八寸も載って…

和泉・猪方計画〜都道114号線探検part1〜

前回の続きです。六郷用水跡を歩いた後、狛江市役所回りで田中橋に行きました。この間にも、暗渠と思われる路地が数か所ありましたが、なぜか写真を撮りませんでした・・・ 新道建設で忘れさられてしまいそうな都道114号線狛江地区を探検しました。インター…

和泉・猪方計画〜導入〜

1月29日に和泉・猪方計画を実行しました。この計画の予定は、砧中学校下→六郷用水→都道114号線→狛江分水(仮)→多摩川・猪方探検→町田川→玉川高島屋でお買いもの…でしたが、結末から言うと失敗しました。でも、押さえどころは押さえたつもりです。今回の予定で…

根知谷紀行(1の改稿編)

この回は根知谷紀行(1)の改稿編です。今回は以前紹介しきれなかったものを加えています。蜂が嫌いな方は最後の写真を見ないほうがいいと思います。 新潟県の根知谷に先日行ってきました。ここは、ヒスイで有名な糸魚川市の姫川のそばにある集落ですが、探検…

根知谷紀行(2)

以前(5月31日)の続きです。前回は探検をした場所を諸事情の関係で伏せていました。場所は糸魚川の大糸線沿線の根知谷でした。今回は、かやぶき屋根の塩の道資料館(糸魚川市大字山口552)を特集します。内容が冬向けなので今の季節に公開します。 霧立ち込める…

新年

あけまして、おめでとうございます。今年も示山橋をお願いします。 今年は、六郷用水、立会川を大特集をします。 六郷用水は約400年前に造られた用水路なのでまだ解明されていない謎が大量にあります。私の中で一番大きな謎は大蔵の八寸です。 大蔵の八寸と…

クリスマスイブの兎道420号線探検

前々から計画していた兎道探検をついに実行に移すことができました。そもそも兎道とは何かというと、車や人が通行しにくい、さまざまな通行制限がある都道のことを指します。類義語に酷道(国道)、怖道(府道)といったものがあります。 今回探検した兎道420号…

皆既月食観測(2)

前回の続きです。 食が最大になるほど、欠けてきた月が赤くなります。なぜかというと、夕陽の原理と同じで、地球の大気を抜けてきた波長の長い赤い光が月に反射しているからです。 23:30 赤い月。 24:25 だんだん満月に戻っていきます。 24:40 25:20 完…

皆既月食観測(1)

前回の続きです。この回は24時頃までの記録です。今回の撮影にはカール・ツァイスの望遠レンズ1600mmを使いました。 実は、前回説明した本影(本影月食)に入る前に、半影に入って起こる半影月食が起こっています。それはごく一部・数秒だけ観測できます。 …

皆既月食予習編

12月10日(土曜日)に皆既月食があります。今回の皆既月食観測は天候が心配です。 この月食の図を見てください。地球の陰には太陽の光が全く届かない本影と、太陽の光の一部がさえぎられる半影があります。本影に月が入ると月食が起きます。また、太陽、地球、…

満願寺の流れ再調査編

去年特集した満願寺の流れを再調査しました。この川は、lotus62さん、猫またぎさんや世田谷の川探検隊さんなどが特集なさっています。参考に等々力周辺の地形図を貼ります。 -谷戸の下池 大東京1:20000地形図(1934年)で玉川等々力町3丁目136番に谷戸の下…

呑川 都立大学駅旧水路・水車小屋(2)

前回の続きです。 前回の小さい支流を日没の時に撮りました。 奥に見えるマンションの裏庭から湧いているようです。ひょっとしたら何かの排水かもしれません。 こちらが水車があったと思われる場所です。月極駐車場になっているので面影は残っていません。 …

呑川 都立大学駅旧水路・水車小屋(1)

およそ一年ぶりの呑川関連の記事の更新です。この呑川都立大学旧水路(仮名)は昭和初期に改修され今の水路に付け替えられました。そのとき旧水路は歩道程度の川幅になり、その後埋立てられました。また、水車は旧水路の中州(?)のような場所にありました。 大…

旧信越本線碓氷峠(2)

前回の続きです。 廃隧道でよくみられるコンクリートつらら。 ちなみに、臆病なので廃隧道は苦手です(笑)。 明治時代のトンネルなので修理が必要です。 トンネルの入り口 暗渠。 直線区間なのでトンネルの向こうのトンネルが見えます。 道路との立体交差。矢…