稲城について(3)梨畑とニュータウンの話

 


 ここで稲城南山の開発について書きたいと思います。稲城南山といえば崖、谷戸、ありがた山、雑木林が有名のようですが、開発でほとんど消えるそうです。ありがた山とは石像・石仏が何千体と斜面に置かれている光景のことを指します。この光景は戦前に都内の石像や石仏をここに集めたことで生まれたそうです。
 南山東部土地区画整理事業(稲城の南山の開発)の工事期間は平成18年度から平成31年度までの14年間で、範囲は87.46haです。緑地は19か所、街区公園4か所、宗教施設は3,4か所できる予定です。○○谷戸公園という大規模な公園が2か所造られるようです。また、日本山妙法寺の左隣に公営墓地と教育施設ができる予定です。
 ちなみに、稲城の崖は高度経済成長期に砂利の採掘や京王線の敷設によってできました。稲城の砂はとても上質だそうです。

眼下には南山スポーツ広場の跡地があります。
 



 計画が崩れてしまったのでそのまままっすぐ進みます。そうしたら地図にない分岐が…
せっかくなので地図にない右に進みます。


 道がとてもすべすべしてるうえ、勾配が急なので転ばないように歩くのが大変でした。どう見てもこの道は下り専用で、滑ってしまい登ろうにも上れないと思います。気が付いたら町に着いていました。


 武蔵野線の貨物線の割り堀が見えます。ちなみに、武蔵野南線の一部は川崎市が構想している川崎縦貫高速鉄道に利用されるようです。どうやら、川崎縦貫高速鉄道は武蔵小杉から宮前平を経由し新百合ヶ丘に至るそうです。


 大きなゲートが見えます。ゲートの隙間から覗くと制限速度20kmの標識が見えました。この奥に南山スポーツ広場がありました。


稲城駅の近くの三沢川です。             こちらは、駒沢学園近くの三沢川。


 稲城駅近くの注意看板集。梨に関する看板が多いです。ちなみに、貝塚イブキ・玉イブキとはビャクシン類、ヒノキ科の樹木で、赤星病の宿主になります。赤星病を簡単に書くと、カビやキノコの仲間である一部の菌が中間宿主であるビンシャク類に寄生した後、最終宿主であるバラ科の梨亜科に寄生し、落果・落葉などの症状を引き起こします。効果的な予防は梨亜科の樹木の半径2km以内に植えない、サンケイエムダイファー水和剤 といった農薬を使う等の方法があります。あと、感染期は4月から6月です。
 

 梨畑と家と線路が見えます。稲城市は梨の名産地で約35ha、稲城市の農地の4分の1を占めています。稲城市の梨は1690年ごろから栽培がはじまり、様々な品種改良を経て、上品な甘さで、みずみずしく、柔らかい品種『稲城』が誕生したそうです。市場にはほとんど出回っておらず入手するには直売場などで買うしかないです。おもに稲城市東部で栽培されています。


 南山に接している京王相模原線の高架を越えるとほとんど立ち入り禁止の看板があります。立ち入り禁止の看板があるのですが、普通に中に入ることができます。


斜面にある梨畑を登っていく道がありますが、この道の入り口にも開発による立ち入り禁止の看板があります。


稲城市の果樹園の大半は梨畑なのですが… 高尾ぶどうの畑もかなりあるそうです。
 


稲城の崖が見えます。かなり高いです。地層がはっきりしています。


 ここは、道路予定地です。ここは市道長沼矢野口線になる予定と思われます。この道はありがた山のわきを通るようです。





 15分ぐらい歩いたらよみうりランド駅に着きました。次は駅前から都道124号線を南に向かって歩きます。当初の予定通りに最終目的地:都道124号線のヘアピンカーブを目指します。


 道幅が狭いので開渠の上に歩道がのりだしています。かなりうねうねとした山道です。この道は途中で歩道がものすごく狭くなり(側溝の幅程度)とても危険なので、ショートカットを兼ねて小道を通ろうと思います。


途中こんなバス停がありました。


歩道が無くなったので右側にある小道を通ろうと思いますが、しかし…


あ、通り抜けできなくなっている…