稲城について(最終回)山道と遺跡の話

 前回の衝撃的な光景をうけて、直接、都道124号線のヘアピンカーブにアプローチしようと思います。男の人二人がヘアピンカーブからこちら側に歩いて来ているのが見えたのでちょっと安心しました。


小道の入り口に戻りました。それでは、前に進もうと思います。


この辺はまだガードレールが有るのですが。


 坂道をどんどん上っていきます。ヘアピンカーブまでもう少しです。車が飛ばしているみたいな話を聞いたのですが、思ったよりもゆっくりでした。


これが稲城のヘアピンカーブの一望です。うぬんっと道が曲がっています。すばらしいですね


振り返ると南山の未成道が見えました。ちなみに、ここは昔はうっそうとした竹林でした。


 これがこの道の電柱の名前です。根方というのはここの谷戸の名前で、洞窟は弁天洞窟に由来すると思われます。ちなみにこの都道沿いに根方谷戸公園という大規模な公園ができる予定になっています。







 どうしても弁天洞窟が気になったので行ってみました。弁天洞窟は威光寺内にあり、住所は稲城市矢野口2411です。お寺の中にはイチョウの保存樹木があります。
 この洞窟は、1500年前の遺跡(変形横穴式古墳)を明治時代に拡張したもので、奥行きは65m、広さは660平方メートルです。中はかなり整備されていて段差がほとんどないので転倒の心配がありません。


お寺に入ると説明書と、マッチと、仏壇用ろうそくを渡されました。拝観料は300円です。


 説明書きです。あのろうそくはどこで使うのでしょうか?
それにしても入り組んでいます。環状になっていて奥には池があるようです。


それでは、入洞します。


分岐点に石仏があります。左に進もうと思います。


 実はあのろうそくは唯一の照明です。ろうそくだけで洞窟を歩きまわと、環状になっている洞窟内を何度も何度も何度もぐるぐる回ってしまいます。しかも、絶対に暗闇の中で”銭洗いの井戸”で5円玉を洗うなんて言うことはこの装備では不可能です。真っ暗にした大部屋で発光塗量つきの目覚まし時計をつかって歩き回るようなものです。例えが分かりにくくてすみません。


 一番外の道をぐるぐる回ります。途中で一組の夫婦と出会いましたが、暗くて困っていらっしゃるようでした。
足元を注意しながら壁に手を添えて中腰で歩きましたが、かなり腰が痛くなりました。歩きづらいです。
 道に迷いながらぐるぐるしていると地下の池が見えてきました。


 この洞窟の目玉である大蛇が池の上に見えますが、頭部は撮れませんでした。何も見えないのでどこに頭部があるかわからなかったからです…
 昔々小澤峰山(小澤城跡)には大蛇が住んでいるという言い伝えがありました。里に住んでいるある人が、夢の中で大蛇が弁財天に化けるのを見たので、稲城村の村長ら28名がこの洞窟を掘ったところ弁財天が見つかったそうです。そこで、弁財天やほかの七福神の一部を祀ったそうです。それにしても、なぜ村人たちはこの洞窟をあえて掘ったのでしょうか?
 次に行く時は懐中電灯を持参したいと思います。雰囲気ぶち壊しですが… でも、洞窟探検も楽しかったです!




次のシリーズでは年末に投稿する予定だった場所を紹介します。