都道427号線(1)

 本来は毎年恒例にしようとしている年末SP用の物だったのですが、日程が合わず撮影だけができませんでした。今回は年末の雰囲気が少しだけします。収録日2月3日。

皆さんは都道や県道と言うと下のようなものをイメージするかもしれません。↓


でも、こんな都道も23区内にあるんです! あまりにも狭いです。↓







このように、天下の東京都道なのに車の通行が大変困難なものを『都道』をもじって『兎道』と呼びます。


 今回は世田谷区内にある都道427号線狭隘部一帯を探検します。

 都道427号線の正式な名前は、東京都道427号瀬田貫井線です。この都道の起点は瀬田交差点(世田谷区)、終点は貫井二丁目交差点(練馬区)で、総距離は約15kmです。上町駅前(東急世田谷線)・松原6丁目交差点間、下高井戸駅周辺(京王線・東急世田谷線)、松の木地区(杉並区)、中村橋駅周辺(西武池袋線)などが狭隘のため、一方通行、時間帯により歩行者天国になっています。
 さらに、桜新町から瀬田交差点までの区間玉電(路面電車)の軌道跡。ほんのわずかな距離ですが、品川用水跡(江戸時代に造られた玉川上水の分水のひとつ)でもあります。


今回は都道427号線沿いにある東急バスの弦巻営業所(東京都世田谷区弦巻4−29−23)からスタートします。


弦巻営業所の近くには蛇崩川の暗渠があります。蛇崩川はさまざまな川に合流し、東京湾に注ぎます。


 まっすぐ進むと、世田谷通り(都道3号線)に出ました。前には、都道427号線の新道が見えます。完成していたなんて想定外… きっと東京都が新道を造らなければならない位に、現道区間(この後紹介)は車両が通行し辛いのでしょう。

 
 交差点を東に曲がり、しばらく行ったら北方向に曲がります。世田谷通りの旧道(都道3号線)と都道427号線の重複区間を行きます。地図を見るとこの道は世田谷区立桜小学校の周りを”「字状”に走っています。昔の世田谷通りは現在、上町駅のロータリーとなっています。


植物の葉に蝶のようなものが寄っています。この季節にこんな見栄を張っても意味がないのに。空虚です。


 上町駅前でひっそりと、都道427号線は旧世田谷通りから分岐しています。ここは世田谷区世田谷2−6。ここから、兎道になります。





 世田谷線に沿って道が走っています。まっすぐ、特になにもなく進みます。ここは制限速度30キロメートル毎時、北方向に一方通行です。


都道の証。427の文字とイチョウの葉が見えます。


宮の坂駅前(世田谷区宮坂1−24)。遠くにはこんもりとした木立、世田谷八幡が見えます。


 都道の象徴青看板が見えてきました。前に進むと環状7号線があるようです。
ちなみに、この道をまっすぐ行っても絶対に環状七号線に合流できませんが… 梅ヶ丘に行くのにも一苦労します。


 看板3連続。速さ、重さ、狭さ、の制限を教えてくれます。この先の道の最大幅がなんと2mしかないそうです。東京都23区内にある都が監理する道なのに… とても通行し辛い通行にテクニックが要るようです。


坂を登りきると世田谷線と合流します。




構成上ここまでを前編とします。次回は最凶区間がついに登場!! 地図は次回出します。