渋谷を一歩引いてみてみよう(2)

 いつの間にか年度末になりました。今回は第99回記念ということで、いつもより多めです。いつもは1記事当たり写真10〜15枚程度ですが、今回は22枚です。前回に続き、中目黒駅から、渋谷駅まで歩いてみました。


 中目黒駅もいつの間にかエスカレーターが出来たり、ホームの先端が少しかっこ良くなったりと1年前と比べてかなり変わりました。



 駅を降りて、60秒。ここは蛇崩川。ここもいつの間にか変わりました。2〜3年前の写真は中目黒と蛇崩川(3)をご覧になってください。

合流端は相変わらずです。





 この後、駒沢通りや槍ヶ崎を通り、代官山駅の東側へと向かいます。代官山駅付近にはとても有名な猿楽橋水路跡(三田用水の分水)があります。
 三田用水について軽く説明すると、元江戸の六上水(玉川上水千川上水神田上水など)のひとつで、北沢で玉川上水から分水され、目黒に向かって流れていました。渋谷区や目黒区付近の流路は山手通り沿い(渋谷水系と目黒水系の分水嶺)にありました。


 谷底の線路は工事中でとてもごちゃごちゃしていました。建屋が線路上に見えます。この建屋は地下化工事の際に使われる予定です。

 線路を渡る歩道橋の西側の階段より。地面より少し高い代官山駅が見えます。ちなみに、東横線のラインカラーは赤色なのですが、駅などにある’東急東横線の行き先表示の看板’などには緑色が使われていましたが、下半期を過ぎて、ラインカラーと同じ色に揃えられました。また、駅ナンバリングも始まりました。


東急東横線の行き先表示の看板’のこと。


 工事期間中は先ほどの歩道橋などが3月16日未明は通行禁止になるそうです。
 日経スペシャルガイアの夜明けの3月26日放送巨大鉄道会社の野望 〜乗客争奪戦の裏側〜の前半戦がこの地下化工事に関するものだったので拝見しました。どうやら、1200人の工事の方がわずか終電と始発の間の205分間(紅白歌合戦の放送時間よりも短い)間で地下化工事を完成させたんだとか!! 詳しいことはシブヤ経済新聞【エリア特集】2013-03-18 1200人が一斉に動く−深夜の代官山地下化切替工事を完全取材もご覧になってください!


線路わきにあるバス通りを北上します。



代官山の踏切(渋谷第一号踏切)のそばには…

 猿楽橋水路の新坂橋。なぜか、道の片側だけにしか残されていません。新坂橋の由来はおそらく、この橋が新坂のふもとにあるからです。この新坂は東急東横線を踏切で越えていますが、その踏切は3月16日以降は東横線が地下に潜る関係で使えなくなります。

ちょうど流路の上にに物置があります。

 谷底を進みます。東横線の白壁が目立ちます。この辺りを走る東急東横線は制限速度が40キロメートル毎時と非常に遅く、下手したら車にぬかされてしまいそうです。地下化工事のため、高架の構造が特殊になっていたので、走る時はガタガタガタゴトンと音が五月蠅く響いていました。例えると、鉄橋や新宿の大ガードぐらいの五月蠅さです。




 このあと、山手線を越える歩道橋を渡たり、都心に入ります。歩道橋の上にはカメラを持った方々がパシャパシャと東急東横線の山手線を越える鉄橋を撮っていらしゃっいました。


渋谷清掃工場の煙突が高くそびえています。

 ここは東1丁目交差点(渋谷清掃工場脇)付近。この辺りの東急東横線は急カーブなので制限速度が40キロメートル毎時と非常に遅く、下手したらそばにある明治通りの走る車にぬかされてしまいそうです。

空き地と畑と高架。この空き地は渋谷清掃工場事業用地です。

 先ほどの畑のマンション1戸挟んだ隣にある空き地。ここも渋谷清掃工場事業用地です。この辺りには有名な並木橋駅跡(戦後すぐに廃駅)があります。並木橋駅跡は東急東横線の最後尾に乗っていると分かったのですが、駅跡と思われる場所だけ高架の構造が違いました。 


 猿楽橋というJRの線路を越えるための陸橋の下にある高さ2.2メートルのトンネルをくぐります。トンネルを出てすぐを右(東)に行くと並木橋です。この日は春先なので暖かかったのですが、日陰は寒かったです。


新並木橋から並木橋渋谷川を撮りました。



 渋谷川と工事中の高架。奥には咲きそうなつぼみを付けた桜の木が見えます。この桜は春になるとたくさんの桜の花を咲かせるのですが… きっと切り倒されるでしょう…

 以前、知人が「明治通りの直下にある新渋谷駅(地下)につながるのなら、清掃工場わきの急カーブが緩くなって(カーブの半径が広がるため)、制限速度が上がるんじゃないの?」と言っていましたが、その急カーブの直下にトンネルが造られるので、それほど制限速度は変わりませんでした。ちなみに、それ以外の場所は上がりました。


高架の下。

線路のわきの道を通ります。なんだか薄暗いです。


わずかな水量の渋谷川から見える渋谷の空。この日は昼から薄暗い天気でした。




渋谷の地図が更新されました。


次回は3年ぶりにあの場所に行きます。