今、戦争について考える。神田川と地下壕(3)
いよいよこの終戦企画も残すところ1回となりましたとなりました。
当初、この大本営は八王子に建設される予定でしたが首都に近すぎたので松代に大本営が建設されました。でもなぜ松代に建設されたかというと、10トン級の爆撃に耐えられる岩盤がある、川中島の戦いでも使われた自然要塞の山がある、信州の人々は心が純粋である、神州(信州)・神田川というふうに「神」という文字が入っているなどなどたくさんの理由があります。
地下壕の通路。
閉鎖されている坑道。
この看板を読む前は木片の存在に気付きませんでした。
前回書いた鉄棒のロッドと同じものがここにありました。
ここも閉鎖されています。
当時の労働者(朝鮮からの強制連行)が残したハングルと漢字の文。
日本は負けるとか書いてあるそうです。
当時にしては高額な給料(2円50銭)が支払われ、訴訟などは起きなかったそうです。
高額な給料のため、逆に朝鮮からの強制連行を望む者もいました。
ズリを運び出すためのトロッコ跡。
大本営建設の際に出たズリの量は東京ドーム2個分にのぼり、
そのズリは東京都の戦後の道路工事に使われました。
ここでこの地下壕の公開は終わりです。
むこうに坑道の交差点が見えます。
このシリーズはガイドさんのお話を参考にしました。
次回、特別編。
あまり関係のないことですが、今日の大雨で丸子川の稲荷橋付近の水位がテンパ(護岸の一番上)まで73cmになりました。